福島県郡山市で作陶されている陶芸家・安齊賢太さんと石川県金沢市にて制作されている漆工・杉田明彦さんの二人展となります。80年生まれの安齊さんはイギリスで修行後、伊豆の調理場で働きながら黒田泰蔵氏のもとで白磁を学び、やわらかなフォルムの中にシャープさがある白の作品と陶磁器に漆を施した陶胎漆器と呼ばれる黒の作品をつくっています。78年生まれの杉田さんは手打蕎麦職人の後、輪島の赤木明登さんのもとで修行。一見、古物の様な、他には無い独特な質感の漆器をつくります。二人共手間を惜しまず、独自の表現をされていますが、共通して料理人経験があることが、形だけでなく器としての魅力にも繋がっているのかもしれません。日々のうつわとしてだけでなく迎春のハレのうつわや演出にも相応しい作品をご覧頂ければと思います。
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